冬至には南瓜を食べるけど夏至に食べるものって何かあるの?

夏至は、一年でお昼の時間が一番長い日のことで、毎年6月22日ごろなんです。

冬至に南瓜を食べるのは割と聞くものの、夏至に何を食べるかって、すぐ思いつきますか…?

実は意外にも、地域によって食べるものが違っていたり、夏至その日に食べるという風習ではないようです。

なぜ夏至の日と決まっていないのか、何を食べているのか?それぞれお伝えしますので、見ていきましょう。

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冬至に南瓜を食べる理由、夏至には…?

冬至は毎年12月22日ごろです。

昔は今のように食料が豊富にあるわけじゃありません。南瓜は保存がきくので、夏に収穫して食料が不足しがちな冬に食べていたんですね。

これからやってくる寒い冬を無事越すことができるよう、栄養のある南瓜を食べる風習ができた訳です。

では夏至はどうでしょう?

今は4月、5月あたりが田植えの時期ですが、昔は6月の後半の夏至のあたりが田植えの時期でした。

夏至から11日目が半夏生(はんげしょう)と言われ、それまでに田植えを終わらせるようにしていました。

なので、夏至の日はちょうど田植えの最盛期

忙しくてゆっくり食事をする余裕がなかったのでしょう。そのため夏至に決まったものを食べることが定着しなかったと思われます。

ですが、田植えが終了した後に、食べ物を神様に供えたり、人々に体力回復のために振る舞われたりしたようです。

そのことが地域によって特色のあるものになっていったんですね。

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地域によって夏至によく食べるものがある!?

地域によって夏至の時期に食べるものを紹介していきますね。

関東地方、奈良、和歌山

もち米と小麦を使って焼いた、「小麦餅」が食べられています。6月の初めに小麦を収穫し、その後田植えをするという「二毛作」をしていたんですね。

小麦餅は、「半夏生餅」「さなぶり餅」とも言われます。田植えが終了し、神様にお供えして祈願して、田植えを行った人々に振る舞ったようです。

関西地方

大阪ではタコが半夏生の頃に食べられています。タコの足が吸盤で岩などにしっかり張り付くことから、「稲の根がタコのように地に根付くように」と、願いの意味も込められています。

京都

京都では和菓子の「水無月」が食べられています。京都は和菓子が美味しい地域ですよね。これは、ういろうの上に小豆をのせて三角形に切った和菓子です。

6月30日にある「夏越の祓」(なごしのはらえ)という厄払いの行事に食べられているものなんですよ。

香川県

香川といえばうどんが有名ですよね。夏至にもうどんが食べられています。

小麦の収穫が終わって、その小麦でうどんを打ち、作業に関わった人々に振る舞われていたようです。

半夏生の頃(7月2日)に食べられていたことから、7月2日は「うどんの日」なんですよ。

福井県

福井県の大野市では、焼き鯖が食べられています。江戸時代、現在の福井県にあった大野藩のおふれにより、焼き鯖が振る舞われ、その風習が今も続いているんですね。

愛知県

愛知県の一部では、イチジクの田楽を食べる風習があります。イチジクを半分に切って田楽味噌を塗って食べるようですよ。

愛知はイチジクの生産量が全国一!そして愛知は味噌が有名ですよね。果物のイチジクに味噌が合うかは気になるところですが、イチジクは栄養が豊富な果物なので 疲れた体に良さそうですね。

まとめ

夏至のことや風習、食べ物について知らないことや意外なことが多かったのでは?地域によっていろいろ食べるものが違うので面白いですよね。

忙しい田植えや小麦の収穫を終え、人々の労をねぎらったり豊作を願っていることが、どれも共通していますね。

夏至の後は本格的な夏がやってきます。夏バテしないように、タコやうどんを食べて体力つけるのも、いいかもしれないですよ。

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