スーパーで買ってきたり、お中元などで頂いたりする桃。固めでまだ熟してないものも多いですよね。固めの果実をしばらく置いてやわらかくすることを「追熟」と言いますが、桃は追熟すると甘くなるのでしょうか?
バナナを一緒に使うと桃を追熟できるのかどうか、あなたはご存知ですか?
今回は桃の追熟とその方法、バナナを使うと追熟できるのか、などをご紹介します。追熟方法を知って、タイミングよく、桃を美味しく食べましょう。
桃は追熟すると甘くなるの?方法は?
桃を追熟すると、多少甘くなることもありますが、収穫した時と比べてもあまり甘さは変わりません。
追熟すると、桃がやわらかくなり、甘い香りが出てきます。全体的に青みや緑がかった色が抜けて、ピンク、または乳白色の部分があります。
桃がこのように変化してきたら食べごろなので、お好きな柔らかさのタイミング見逃さないようにしましょう。
桃は傷みやすいので、そのまま放置しないように気をつけてくださいね。
桃の追熟方法
桃の追熟方法は簡単です。
常温で直射日光を避け、風通しの良い場所に置くようにしましょう。桃は新聞紙などに包むといいですね。
注意してほしいのは、桃を冷蔵庫に入れないことです。
冷蔵庫に入れてしまうと、追熟せずに傷んでしまったり、水分が飛んだりとお勧めできないからです。
桃を冷蔵庫に入れる時は、食べる直前の2〜3時間前に入れて、冷やして食べるときにしましょう。
桃の追熟にはバナナがなぜ有効?
早く桃を熟したい!と思う時もありますよね。そんな時は、ビニール袋に桃とバナナを一緒に入れておくといいですよ。
バナナは収穫後も呼吸しており、「エチレンガス」を放出しています。エチレンガスは植物ホルモンの一種で、果実の成熟を促す働きがあります。
桃の追熟をスピードアップさせてくれるので、早く食べたい時に有効な方法ですよ。
バナナ以外にリンゴもエチレンガスを放出するので、こちらもオススメです。
固い品種の桃がある!?
桃はやわらかくして食べるというイメージがありますが、地域によっては固い桃が食べられているところがあります。
桃の生産地である、山梨県、長野県では固い桃が多く食べられているようです。
固い品種の桃もあり、完熟しても一部の桃はやわらかくならないんですね。切っても汁がダラダラ出ないので、皮ごとそのまま食べたりするようです。
桃でそんな食べ方ができるなんて、初めて聞いた時は意外で驚きました。
固い桃の有名な品種としては、以下のようなものがあります。
●川中島白桃・・・300g以上ある大玉の桃です。甘みが多く固めですが、やわらかいものもあります。
●おどろき・・・常温で保存してもやわらかくならない、固くてほんのり甘い桃です。
●まなみ・・・・こちらも固くて日持ちのする桃です。すっきりした甘さが特徴です。
●あかつき・・・軽やかな口当たりの甘い桃です。初めは固いですがやわらかくなってきます。
まとめ
- 桃の追熟で甘さの変化はそんなにありません。やわらかくなり桃特有の香りがしてきます。
- 保存するときは冷蔵庫ではなく、常温で冷暗所の風通しの良い場所に。
- 桃を追熟するときは、バナナを一緒に使うと早く進みやすいですよ。
- 熟しても固いままの桃の品種もあります。
いかがでしたか?これで固い桃も追熟してやわらかく食べられますよね。
食べる直前にしっかり冷やした桃は、また格別の味わいです。
固い桃の品種も食べてみると、やわらかい桃と違った美味しさを味わえるかもしれないですよ。
追熟して食べてみたり、他の桃の品種を食べてみたりと、楽しみながらあなたのお好みに合う桃を見つけてみてはどうでしょうか。