4年に一度のスポーツの祭典「オリンピック」。同じ年に「パラリンピック」も開催されますね。
ところで、パラリンピックの「パラ」何でしょう?あまりピンこないので気になりますね。
そこで、パラリンピックの「パラ」の意味や由来と、いつから始まったのかをご紹介します。
パラリンピックのパラとは何?
パラリンピックは、○○+オリンピックから作った言葉じゃないの?って予想できますよね。
パラリンピック(Paralympic)は、
パラプレジア(Paraplegia)+オリンピック(Olympic)を合わせた造語になります。
パラプレジア(Paraplegia)は、半身不随という意味です。この大会に選手として参加する人が、下半身に麻痺があったことから、この言葉を使いオリンピックと組み合わせて「パラリンピック」となりました。
そのうち、半身不随の方以外も選手として参加するようになったため、平行を意味するパラレル (Parallel)を用い
パラレル (Parallel) +オリンピック (Olympic) とし、「もう一つのオリンピック」っと再解釈されるようになりました。
なので、パラリンピックの「パラ」の意味は、
最初は、半身不随を意味する パラプレジア(Paraplegia)その後、平行を意味する パラレル (Parallel) になります。
パラリンピックはいつから始まった?
「パラ」の意味は分かりましたが、なぜ 「パラプレジア(Paraplegia)半身不随」という言葉が使われたのでしょう?
それは、パラリンピックの始まりが関係しています。歴史を簡単に説明していきますね。
1948年7月のロンドンオリンピックの開会式の日に、イギリスのストーク・マンデビル病院で行われたイギリスのストーク・マンデビル競技大会が、起源とされています。
ストーク・マンデビル病院には、第二次世界大戦で脊髄を負傷した軍人がリハビリをする専門の科がありました。そこでは、「手術よりスポーツを」という考えから、競技大会が始められました。
当時としては、この考えは斬新だったのではないでしょうか。
私も腰を悪くして手術をした経験がありますが、「じっとしているより動きなさい。」「痛みばかり気にしていないで、楽しみを見つけたり趣味をもつと、いつの間にか腰痛が気にならなくなる。」と、テレビの腰痛特集でよく紹介されていたのを、藁にもすがる思いで見ていました(笑)。
脊髄を損傷して車椅子の入院患者が参加者だったので、パラプレジア(Paraplegia)半身不随の言葉が使われたようです。
この時はアーチェリー競技が行われ、毎年開催されるようになりました。
第1回パラリンピックは?
1960年のローマオリンピックで第9回のストーク・マンデビル競技会が行われたのが、第1回パラリンピックと言われています。第2回は1964年のなんと東京で開催されています。
その後、1988年のソウルオリンピックから「パラリンピック」が正式名使われるようになりました。この時、すでに半身不随者以外の選手も出場している事から 「パラ」をパラレル (Parallel)とし、「もう一つのオリンピック」と再解釈されるようになりました。
パラリンピックは、オリンピックの直後に同じ場所で開催されるので、注目度も増して話題になる事も多くなってきましたよね。
オリンピックの語源や意味は?
パラリンピックの「パラ」の意味は分かりましたね。それでは、パラリンピックのもとになる「オリンピック」の語源や意味って…知っているようで知らないですよね。
ついでに、押さえておきましょう(笑)。
オリンピックの語源は、古代ギリシャの四大競技大祭の一つで、最大級の競技大会「オリュンピア大祭」の開催地「オリュンピア」が名前の由来になっています。
19世紀末のパリ大学ソルボンヌ大における会議で、世界的なスポーツの大会を開催することが決議され、古代ギリシャの「オリュンピア大祭」をもとにされています。これが「近代オリンピック」というわけです。
まとめ
パラリンピックの始まりが、脊髄を痛めた軍人のリハビリが始まりだったとは、思いもよりませんでした。
現在の「パラ」に込められた意味を知り、もう一つのオリンピックも応援したいですね。